今回は、「資産運用したいけどそのお金が無い!」という人(特に公務員)が、貯金ゼロから資産形成をしていく方法をお伝えします。
世間では「将来のために資産運用しよう!」「つみたてNISAをはじめよう!」とよく言われていますが、それ以前にまったく貯金が無かったり、日々の生活が赤字だったりする人もいるのではないでしょうか。
実際に私も、公務員として安定した収入があるにもかかわらず10年近く貯金ゼロの状態でした。(今では資産運用大好きですが。)
お金が無いからといって諦めずに、できることからやっていけば大丈夫です。この記事を参考にやってみてください!
貯金ゼロの人が資産形成をする時の注意点
まずはじめに、私の経験からお伝えしたい注意点です。
無理やり運用を始めようとする。
収入を増やす方法を探す。
お金が無い状態で資産運用を無理やり始めたり、収入を増やす方法を探すのはやめましょう。
「お金が無い=資産運用でお金を増やそう!」
そう思って資産運用の方法を探すと、どうしても投機的な商品が魅力的に映ってしまいます。その結果、さらにお金が無くなったり、最悪の場合、詐欺に遭ったりしてしまいます。
また、「収入を増やそう!」という発想は、同じくギャンブル的な方法に手を出したくなる原因になります。
特に公務員の場合は副業が制限されているため、その可能性は高いです。(または内緒で副業して処分されたり…)
私も「どうやったらお金が増えるのか」と考えていた時は、投資ではなく株のトレードやFXが魅力的に映り、そういった方法ばかり調べていました。幸い、詐欺に遭うようなことはありませんでしたが、今思えば、お金が無い時は特に危険な発想だったなと感じます。
まずはこの点を注意してください。
お金が無い人が資産運用を無理やり始めたり収入を増やそうとすると、ギャンブル的な発想になる恐れがある。
貯金ゼロの人がまずやるべきこと
まずやるべきことは「現状の把握」!
収入があるのに貯金が無い理由は、使っているからです。
そのため貯金ゼロの人が資産形成をしていくのに、まず始めにやるべきことは現状の把握です。
貯金ができない人にとって、ここが一番面倒くさくて、できないポイントかもしれません。もしくは過去に何度も家計簿などをやろうとしたけど、続かなかったという人もいるかもしれません。私もそうでした。
そういう人は、家計簿をつけたり、日々の支出を記録したりする前に、少し考えてみてください。
自分でも心当たりのある「貯金ができない理由」はありませんか?
「衝動買いが多い」
「ギャンブルが趣味である」
「外食や飲み会が多い」
「使っていない高額なサブスクがあるけど放置している」
「家賃が高い家に住んでいる」
「車のローンの支払いが多すぎる」
「住宅ローンの支払いが多すぎる」
「子どもの習い事が多い」
「医療費や介護費用などの負担が大きい」
など、なんとなく自分でも分かっている原因があるのではないしょうか。
このような大きな問題や、自分の収支の全体像を把握せずに1円単位の家計簿をつけても、結局やっても意味がないと思ってしまい続かない、という事になってしまいます。
気になっている問題点があるのであれば、それを放置せずにしっかり向き合うことから始めてみましょう。
貯金ゼロから始める資産形成の方法
ここからは
- 一定の収入がある人で、現在仕事ができている
- 公務員などで副業が制限されていて収入が増やせない
以上を前提に、貯金ゼロの人が資産形成を始める方法を考えてみます。
1 大きな問題の把握と解決
前述のとおり、まずは大きな問題がある場合、その把握と解決に着手しましょう。
中には根本的にお金の問題ではなく、ギャンブル、買い物、アルコール依存症、または病気や介護など、自分の力だけでは解決が難しい重大な問題もあるかもしれません。
自分の力だけでは解決が難しいと分かった場合は、早めに周りに相談する必要があります。
根本的な問題を放置してお金を増やす方法だけを考えると、間違った方向に進んでしまう危険がありますので注意しましょう。
2 使途不明金の把握
「大きな問題が把握できて、対策も分かった」
「特に大きな問題はないけれど貯金はできない」
このような人は、細かい収入、支出を把握して、使途不明金を明らかにしましょう。
一定の収入があるのに日々の生活費や支出が多くて赤字になっている人は、生活水準を見直したり、物欲を抑えるなど、メンタル面を改善する必要があるかもしれません。
貯金する方法として「先に貯金をして残ったお金で生活する」という「先取り貯金」という方法がありますが、使途不明金が多かったり、収入と比べて生活水準が高すぎる人は、先取り貯金をしても結局おろして使ってしまったりという事も多いと思います。
貯金ができない人がまずやるべきことは「支出のコントロール」です。
先に貯金して残ったお金で我慢して生活するよりも、ある程度満たされた生活を送った結果、いくらかお金が残って自然と貯まる状態のほうが幸せですよね。
支出をコントロールするために、まずは自分が何にお金を使っているのかを把握し、戦うべき相手を明確にしましょう。
おすすめの物欲コントロール法
私も以前は物欲がコントロールできない人間でしたが、そのときやっていた方を2つご紹介します。
欲しいものが現れた瞬間に、
- 商品名
- 金額
- 買う時期(どうなったら買うか)
を携帯のメモに記録していました。
買う時期には「次のボーナスが入ったら」など現実的な状況を書いていましたが、実際には熱が冷めて買わないものが多かったです。
この行動を習慣にすることで、かなり冷静になれました。
現在はこの方法を応用して、「欲しくなったら、その金額をつみたて投資する」というルールにしています。
「これだけは欲しくなったら買っていい」という領域を決めていました。私の場合、音楽が趣味なので、「このジャンルの中古CDだけは欲しくなったら即、買っていい」というルールにしていました。
- なるべく安価なもの
- 領域を狭める(広すぎると意味がない)
- 自分に利益があるもの(無駄にならないもの)
このようなものにするとよいかと思います。
3 生命保険の見直し
2と同時に、生命保険や個人年金に入りすぎていないかチェックしましょう。入りすぎているという自覚がある人は、しっかり解決してから資産運用を始めましょう。
生命保険や個人年金は金額が大きく、整理できればそのまま資産運用の原資にできます。
たまに「貯金はできてないけど、とりあえず個人年金や養老保険に入っているから大丈夫」と安心材料にしている人がいますが、保険は手段であり目的ではありません。
保険の見直しについてはこちらの記事もご覧ください。
4 固定費の見直し
細かい固定費も見直していきましょう。
- スマホ代
- ネット代
- 不要なサブスク
このような節約は、貯金が無い人ほど、やろうやろうと思っていて放置してたりします。めんどくさい作業ではありますが、ひとつひとつ着手していきましょう。
支出を見直すときは、食費などの生活費を見直すよりも、このような固定費から見直すとよいです。自炊をしたり、光熱費を節約しようとすると、どうしても我慢が必要になり、結局続かない事も多いですが、スマホ代は一度見直してしまえば日頃の我慢は必要なく継続できます。
5 黒字になったら貯金&資産運用を開始!
- 大きな問題を解決する
- 支出をコントロールする
- 生命保険や固定費を見直す
一定の収入がある人であれば、ここまででくれば貯金ができる状態にはなっているはずです。
そこまできたら、公務員なら「共済貯金を使って先取り貯金する」などの方法で貯金をしましょう。
早めに資産運用を始めることも大事ですが、余裕の無い状態で資産運用に使いすぎると、途中で取り崩したりして結局資産を減らすことにもなりかねません。
余裕の無い状態で資産を増やそうとすると、最初にお伝えしたのと同じように、投機的な運用方法が魅力的に映りやすいです。
生活が安定して黒字になり、貯金をする習慣を身に付けてから、資金を投資にまわすようにしましょう。
まとめ
- 無理やり資産運用を始めない&収入を増やす方法を探さない
- 現状を把握し、大きな問題から解決する
- 貯金の前に支出をコントロールする
- 生命保険や固定費を見直す
- 貯金ができるようになったら資産運用を始める
私も以前はお金を貯めるのが苦手でしたが、このような方法で今では資産運用を行えるようになりました。
あわてて資産運用を始める前に、できる事から始めていきましょう!
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