世間の人から見た公務員はどんなイメージなのでしょうか?公務員の皆さんにとっては、ちょっと気になるところですよね。
公務員のイメージを調べてみると、昔から変わらないところと、時代とともに変わっているところがあることが分かります。
今回は、公務員のイメージ調査の結果を、約50年前と現在で比較しながら、公務員がどう見られているかをお伝えします!
公務員のイメージ調査
公務員のイメージ調査は、全国3000人を対象とした世論調査で1980年代まで何度か実施されていました。その後、特別世論調査という形で数回実施されましたが、2009年以降行われていません。
現在は、就職支援サイトなどで、大学生に対する公務員のイメージ調査が行われています。
今回は、さかのぼること50年前、1973年の世論調査の結果と、2024年卒大学生1790人を対象とした「マイナビ 2024年卒大学生公務員イメージ調査」の結果を参考に比較します。
公務員の能力は優れていると思うか?
公務員の能力は優れていると思うか?という趣旨の質問に対しては、図のような結果でした。「普通かそれ以上」という評価が多いようです。
2023年の調査では、国家公務員、地方公務員(市区町村公務員)それぞれについて質問しており、その結果が大きく異なっています。
市区町村公務員に対しては、1973年の調査とあまり変わらない結果でした。
一方で国家公務員に対しては、大学生が対象という事もあるかもしれませんが、能力が高いイメージをもっているようです。
職業としての公務員の魅力
公務員という職業に対してはどのようなイメージなのでしょうか。
1973年の世論調査と、2023年のイメージ調査でそれに近い質問項目があったので比較してみます。
1973年 公務員になるのに賛成の理由
- 第1位 身分が保証されている
- 第2位 老後の生活が安定している
- 第3位 倒産の心配がない
2023年 公務員を希望する理由(公務員志望の大学生に対して)
- 第1位 安定している
- 第2位 休日や福利厚生が充実している
- 第3位 社会的貢献度が高い
今も昔も、公務員が安定しているというイメージは強く、最大の魅力となっています。
2023年の調査では、別の質問項目で「公務員は世間体が良い」と回答している人が77.4%いました。1973年の1位が「身分が保証されている」となっているように、世間に対する身分についても、昔から変わらず良いイメージがあるようです。
なお、2023年の調査の第3位「社会的貢献度が高い」は回答率51%でしたが、1973年の調査で同じような選択肢「公共に奉仕できる」の回答率はわずか5.7%でした。
現代のほうが、公務員の待遇面だけでなく、仕事内容に注目している人が多いのかもしれません。
参考 1973年調査の「公務員になるのに反対の理由」
1973年調査では「公務員になるのに反対の理由」も調査していて、1位は「給料が低いから」、2位は「片寄った人間になってしまう」でした。
2位の「片寄った人間」というのがどのような人間なのかは分かりませんが、このような選択肢があり、そう思う人が多かったということは、この当時、公務員はとても片寄った人間と見られていたようです。
公務員の給料は高いと思うか?
公務員の給料についてのイメージはどうでしょうか。結果は図のとおりです。
昔のほうが、公務員の給料は低いイメージだったようです。
昔から公務員の給料は、人事院勧告により民間と同じ水準に合わせられていましたが、1973年といえば高度経済成長期のピークなので、民間企業の給料が上昇していく中で、公務員の給料は低いと感じられたのかもしれません。(実際に低かったかもしれませんが。)
現在は、同水準かそれ以上と感じる人が多いようです。特に国家公務員は、優秀な人材が集まっていそうなイメージと相まって、高いイメージがあるようです。
まとめ
- 公務員は『普通かそれ以上』の能力の人が多そうなイメージ
- 職業としての公務員は今も昔も『安定』が魅力
- 公務員の給料は、昔は低いイメージだったが今は『民間と同じかそれ以上』のイメージ
世間の人が公務員にどのようなイメージを抱いているかで、その時代の社会背景も透けて見えてきておもしろいですね。
皆さんも実際に仕事をしていて「世間からどう見られているか」を感じる経験も多いかもしれません。
そんな話題も、雑談会で共有できるといいなと思います!
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